2007 年 1 月 10 日
惻隠の情
“惻隠の情”という言葉があります。
人への哀れみ、思いやりを大切にしながら、自分を戒め、人の幸せを願う姿勢をもつことをさす言葉です。
自分を大切に、とか、自己実現、とか、果ては勝ち組とか負け組とか、自己主張が幅を利かす現代ですが、人が人間として社会に生きるとき、この“惻隠の情”こそがもっとも大切なことだと考えます。
自分を活かすことを考える前に、他人を思いやり活かすことを考える。人は皆、明日は何が起こるか分からない哀しい存在です。だから支え合い、助け合い、喜びも悲しみをも分け合って生きていくことが大切なのです。
その気持ちが、やがては自分にも徳となって帰ってくるのだと思います。
人と人とが織り成す社会である以上、仕事が出来るとか出来ないとか、交渉が上手くいくとかいかないとか、そういったことの前に、人が人としてゆたかでいられることが大切なのだと思います。
私はその基本的な考え方にたって、人と人とのつながり、コミュニケーションを考えていきたいと思います。
代表
関根健夫( 昭和30年生 )