2007 年 7 月 4 日
人は無駄なものをもって生まれてきてはいない
世の中にはフリーターとかニートと呼ばれる人がいます。いわゆる定職についていない人、働かずに日々を過ごしている人のことをいうわけです。
先日の新聞によりますと、これらの人の約6割ができれば定職に就きたいと考え、約8割の人が人と話すのが苦手だと思っているそうです。
ここでは,そのような人が増えてきたということを社会問題として論じることが趣旨ではありません。
私は教育コンサルタントですから、立場からすれば、まずは「話すことは能力だからがんばって学び、練習すればできるようになるよ」と言いたいわけです。「努力すればなんとかなるよ」と。
しかし、人には「がんばれ!」「努力しろ!」という言葉がつらいことがあります。分かっているけれどできない、分かっているけれどやる気が出ない、人にはそれぞれの事情があるし、誰でもそういった時期や情況があるものです。
人を見るとき、人を考えるとき「人は無駄なものをもって生まれてきてはいない」このことは原点だと思います。教育、親子関係、恋愛、仕事、あらゆる人間関係において、必ず良い点がある、人の役に立てる、人は決して無駄なものをもって生まれてはいないのです。
何か良いところがある、人の役に立てることがある、人を信じるということはそういうことではないでしょうか。だからまずは好きなこと、人に喜んでもらえること、些細なことでも良いしお金にならなくても良い、何でもよいからやってみようよ、そう言ってそばにいてくれる人がいたら最高ですね。
代表
関根健夫( 昭和30年生 )