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2009 年 6 月 28 日

エコカー雑感

 先に、ハイブリッド車として始めて月間販売台数1位となった乗用車、本田のインサイトについてコメントしたが、最近のエコカーといわれる車にコメントしたい。

 2009年4月はインサイトだが、5月の販売台数1位はトヨタのプリウスだったという。この車もハイブリッド機構を搭載した車である。発売1ヶ月で18万台の受注を得たというから、インサイト以上の大ヒットである。プリウスは1800ccのエンジンにハイブリッドシステムを搭載し、カタログ値でリッターあたり38キロメートル走るという。これで205万円。
 プリウスとインサイトでは、ハイブリッドの機構が違うので一概にはいえないが、エンジンが大きく馬力がある。この価格差、性能差なら、インサイトよりお買い得という気持ちにもなるだろう。あのスタイルを許容できるなら、ファミリーユースからビジネスユースまで賢い選択だと思う。
 プリウスといいインサイトといい、いまやエコカーといえば、ハイブリッド車との感すらあるほどの人気である。

 しかし、ハイブリッドは機構が複雑であり、エンジンとバッテリーを積んでいるので車重が大きい。それを引っ張るわけだから、その分エネルギーも使っているはずだ。しばらくは人気が出るだろうが、エコカーのすべてではないだろう。三菱の発売した電気自動車アイミーブ、日産が近々発売する電気自動車のほうがよりエコな気がする。
 それでもバッテリーを大量に消費すれば、今度はそのための資源が必要だ。廃棄物としてのバッテリーも環境に与える影響を考えなければならない。
 となると、マツダが一部の車種に搭載しているアイストップなどは、すべての車種にすぐにでも搭載できるアイドリングストップ機構だろう。各社もっと積極的に採用してほしいものだ。
 
 わが母校武蔵工業大学(現東京都市大学)が、日産自動車と共同開発した水素エンジン自動車も無公害エコカーである。今までのガソリンエンジンと同じ機構に、水素をそのまま燃料として投入して使える。出てくるのはH2O、つまり水だけだ。水素が簡単に手に入るだけのインフラができれば、この方がエコだろう。

 最後に、エコカーはガソリン消費量が少ない車をいうのだという。であるならば、我が愛車日産セフィーロ(A31型)は、間違いなくエコカーだ。年間走行は3000キロを下回る。

代表

関根健夫( 昭和30年生 )