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ブログ

2009 年 8 月 31 日

インフルエンザ

 新型インフルエンザが流行しているという。
 厚生労働省の発表によると、最悪の場合、2500万人が感染するという。このことをマスコミは盛んに報道する。確かに、役所のスタンスとすれば、最悪のシナリオを想定し危機管理体制を作る、国民の意識を高めることは必ずしも不自然ではない。用心に越したことはない。しかし、必要以上に心配することもないだろうと思う。

 私は専門家ではないので詳しいことは分からないが、2500万人は最悪の数字だということだ。それが起きるかどうか分からないし、最悪とは“多分、そうはならないだろうけれど‥‥‥”ということではないのだろうか。また、この数字が年間のデータとすれば、一度期にその人数が発症するわけではないし、今回のインフルエンザは多くの人は4日以内に回復しているので相当に分散するはずだ。

 新型だからといって、必要以上に不安になることはない。これまでの季節性インフルエンザでは、過去に約1200万人以上が罹患したことがあるというし、毎年800~1000万人くらいはそれに罹っている。
 今回の新型インフルエンザでは、8月30日現在で7名の死亡が確認されているようだが、ある専門家によると、これも合併症が主であってインフルエンザだけで死に至ることは少ないという。ちなみに、季節性インフルエンザで死亡する人は毎年約1万人である。亡くなった方の数でいえば、例年と比較しても特筆すべき数字ではない。
 マスコミは、結果として必要以上の不安を煽ることにならないように、報道してほしいものである。
 大切なことは、不安ではなく具体的な知識と何よりも行動だ。

 私は、年に何回か風邪をひくが、寝込むことはあまりない。少なくとも、インフルエンザにはここ20年罹ったことはない。少なくともその自覚がない。私の風邪の原因は疲れと声の出しすぎだろう。
 9時から17時まで、連日人の前で話をするし、その場所が終わってから全国どこへでも移動する。翌日は次の地で朝から話し、夜に移動することが多いわけだ。他人の前で話をする仕事だから、多少の体調不良は無理しても休むことはない。
 しかし、インフルエンザと分かれば、大勢の前で話すのは申し訳ない。もちろん、仕事は自粛するしかないだろう。

 大切なことは予防だ。
 他人は、私のことを「体が資本ですね」「セキネさんは丈夫ですね」などと言ってくれるが、私もそれなりに気をつかっている。
 少なくとも、ここ10年、20年と行っていることがいくつかある。通勤電車ではトローチを口に含む。それも舌に乗せてしゃぶるのではなく、のどの奥に入れてじっとする。20分くらいかけて溶かすつもりでやる。トローチは殺菌作用が強いので、なめすぎると胃を荒らす。私は、薬用ヴィックスドロップや、薬用エスタックのど飴などが常用薬だ。ちなみに一般ののど飴は無意味である。清涼感はあるが殺菌作用はない。
 外出から帰ったら、石鹸でていねいに手を洗う。これも当たり前。まず欠かしたことはない。
 うがいも外出後は当然だが、こちらは家や職場にいても、日に何度かする。こちらも薬は清涼感を出すものではなく、ポピドンヨード系のものを使う。最初は薄い薬液で口をすすぎ、最後はかなり濃いもので喉の奥をごろごろやる。大きな声を出して、痰と一緒に吐き出す。地響きのように「オウェッ」とやる。周囲の人に聞こえは悪いが、これは歌手の森山良子さん、平原綾香さんも実践しているという。
 インフルエンザウィルスは多くの場合、喉から感染する。しかもすぐに感染するわけではない。喉に留まるから体内に入る。比較的頻繁に、痰まで吐き出すうがいをすると、ウィルスがそこにいても感染、発症が防げるという。痰を出し切ったら、次は薬液ごと多少飲んでしまうくらいの感覚でもよいから、喉の深いところでうがいをする。ウィルスより胃液のほうが強いので、余程のことがない限り飲んでも問題はないという。

 とにかく、やるべきことはしっかりやる。必要以上の心配はしない。仮に罹っても適切に投薬を受けしっかり休む。多くの人は4日以内に復帰できるので、普段からしっかり足に着いた生活をしていれば大事にはならない。

代表

関根健夫( 昭和30年生 )