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2009 年 11 月 23 日

チェンジ

この冬の会社員のボーナスは、昨年比13.8%ダウン。
一人当たり支給額は、全国平均で、36万6000円。
埼玉県内の中小企業の48%は支給額ゼロ。
2008年の女性の年収は、20歳代で59%、30歳代で47%が300万円以下。

 これらの数字は、今月(2009年、11月)マスコミに発表されたものを拾ったものである。景気回復どころか悪化、庶民の生活が苦しいなど、多くが暗い話として取り上げられている。これらの数字はあくまで平均データであり、一部の高額所得者が平均値を高い方向に引っ張っていることが考えられるから、現実はもっと厳しいという報道もある。

 しかし、モノは考えようである。心配だけをしても始まらない。よくつかわれる比喩に、コップの水がある。コップに半分入っている水を見て「もう半分しかない」と考えるか、「まだ半分ある」と考えるかである。
 支給額ゼロは厳しいが、まだ36万円もある、まだ300万円もあると思えば、少しは気が楽になる。これではぜいたくはできない、といわれるかもしれないが、ぜいたくをしようと思わなければそれでよいのである。いい車に乗らなくても、ぜいたくな旅行をしなくても、高い外食をしなくても、収入の範囲で生きていけばそれでよい。
 故、土光敏夫氏を尊敬する私としては、理念としてそう思う。

 しかし、その状況を黙って見て何もするな、あきらめろというのではない。
ここで、意識を変えれば、生活も仕事ももっと楽しくなる。そういう自分に変えるチャンスにすればよいのである。チャンスとは機会であり、きっかけである。
 たとえば仕事が来ない、売り上げが減ったなら、こちらから探すことを考える。
減ったということは、安定した状態から変ったということだから、こちらが働き方を変えていけばいい。
 たとえば売り上げが落ちているなら、より一層の努力をすればよいのである。ビジネスの環境、業界の慣行にもよるが、営業における要諦はコミュニケーションであろう。ご提案、ご用聞き、業績保証、他社とのコラボレーション、さまざまなことを考え、アクションを起こすことだ。

 変わらなければとは、だれもが分かっているはずなのに、実際には変われないのも現実。これは、大きく変えようとするから、どうせうまくはいかないとあきらめが入るのではないだろうか。
 外食チェーン大手のワタミでは、渡辺美樹氏の指導のもとで「もう5センチ」が合言葉だという。「もう5センチ、お客さまに近づこう」「もう5センチ、夢に向かって前進しよう」、もちろん5センチは比喩だが、ニュアンスは十分に伝わる。
 何も、始めから大きなことを狙う必要はない。まずは、今までと違う行動をすることだ。

代表

関根健夫( 昭和30年生 )