2010 年 3 月 18 日
引き寄せの法則
私は、歌手、俳優の加山雄三氏のファンである。加山さんは今年で芸能生活50周年を迎えるが発売されたCDはすべて持っている。
加山さんのコンサートやライブには年に数回行く。彼は曲と曲の合間のトークに人生を考えさせられることを明るくさらっと話す。先日もライブに行ったが、その中に出てきたのが「引き寄せの法則」という言葉だ。そういう法則があるという。
人は何かを考える、喜ぶ、幸せを感じる、不幸を感じる、悩む、怒るなどすると、そこに波動が生じるという。それが同じ波動を引き寄せるというのだ。だから幸せな人の周りには幸せな人が集まってくるし、不幸を憂いている人の周りには不幸を憂う人が集まるのだという。なるほどと思い当たる。
私には、小学生のころから心に残っている言葉がある。
「喜べば、喜びごとが喜んで、喜び集めて喜びに来る」
これは、私の小学生時代からの親友であるY君のお母様が教えてくれた言葉である。確か短冊形のカレンダーに書いてあったか、壁に貼ってあった標語の一つかと記憶する。
Y君のお母様はある宗教を信仰していらして、我々が小学校5~6年生くらいのころ、毎月1回、土曜日の午後だったと思うが、同級生を集めていろいろな話をしてくれた。もと幼稚園の先生をされていた方で、外での遊びや室内でのゲームをしてくれたり、お菓子を食べながら子どもにも理解できるレベルで、人生をどのように生きるべきか、日常の子ども同士のトラブルについていかに考えるかを話してくれた。それは楽しいひと時であり、私はY君の家に行くのが楽しみだった。
その時に、そのお母様からさまざまな言葉を聞いたが、私は素直な子どもではなかったので、神様というニュウアンスが出てくると、神様なんているものかなどといちいち反発していた。しかし、冒頭のこの言葉はその後も40年以上の人生の中で、なぜか頭から離れずにいた。
数年前、Y君と話した折にこの言葉を披露したが、彼は記憶にないようだった。しかし、彼は、今、科学者として世界的に活躍している。ぎすぎすしたところがない、おだやかな人格者だ。まさにこの言葉を具現している。
54歳になった今でも、自分にとってこの言葉が永遠のテーマであるように思えてならならない。私は月並みな人間である。幸せな人生を送りたいし、毎日楽しく暮らしたい。他人からもよく思われたいし、親切にもされたい。
そこで引き寄せの法則である。まずは、そういう波動を出すことにしよう。自分はなんと幸せなのだ、毎日が楽しい、と思うことだ。周囲の人を好きになろう、感謝もしよう、親切にもしよう。そういう人格を授かったとき、人はきっとそういう人に囲まれるのだろう。
今、ここでもう一度、そしてきっとこれからも、加山雄三氏、Y君のお母様に感謝である。
代表
関根健夫( 昭和30年生 )