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2015 年 7 月 23 日

東名高速を走って思ったこと - ルール違反

 4月から毎月何回か、東名高速道路を利用して東京から小牧まで片道5時間ほどをかけて往復している。妻の実家が愛知県小牧市にあり、義父が病で倒れて入院してしまい、義母が一人暮らしなので、そういうことを繰り返すことになった。
 車で移動する理由は、家内の実家、病院、宿泊ホテルへの移動、義母を買い物、食事に連れ出すので車があると何かと便利なことだ。また、私は運転が好きである。運転は苦にならない。むしろレクリエーションになる。新幹線で移動した場合の1人分の往復料金より、車の1往復のコストのほうが安いことも理由だ。

 私は、社会に出た1年目から4年半ほど名古屋に住んでいたこともあって、東京、名古屋間を高速道路で移動することは、過去に数十回しているのだが、最近は年に1回程度だった。それも名古屋ではなく、箱根とか軽井沢だ。順調に走れば1時間から2時間の距離だ。今回は片道5時間。特に5月は毎週のようだった。ある意味、久々に高速道路を走った感がある。思うことがいくつかあった。
 以下は、運転マナーの問題、いやルールの問題である。

 第1は、キープレフトの原則が崩れていることだ。3車線の道路では、右側の追い越し車線に車が集中している。車間距離は、詰め放題といった様相。時速100キロメートルなら、車間距離は100メートルが必要と免許を取得した時に教えられたはずだ。安全を考えるとそれ以上のゆとりが欲しい。
 とにかく、右側に車が集中すると、思うように走れない。追い越しができない。追い越し車線を走行し続けることは違法である。車の流れを読んで、追い越しを終えたら左車線に戻ってもらいたいものだ。一番左の車線が空いているので、左から追い越しをかける車もあるが、そのほうがいい場面がいくつもあった。しかし、左からの追い越しも違法である。

 第2は、車線変更に方向指示器を使わない車が多いことである。使っても、点滅がわずか1~2回でいきなり車線を変えてくる。方向指示器は、この後に車線を変えますよと、他の車に告知するためのものだ。車線変更しながら、いきなり点滅させても意味がない。そのタイミングは、車線変更、方向変更の3秒前、または30メートル前のいずれか早い方に使うのがルールである。高速走行の場合、例えば時速100キロメートルで走行していれば、車は1秒で約28メートル進むわけだから3秒前、つまり車線変更をする約84メートル手前で点滅させなければならないのだ。
 方向指示器を使わない、また使うタイミングの悪さは、我がもの顔で道を走ろうとしているドライバーの心根を見る気がして不快なものだ。

 第3に、軽自動車である。とにかく軽自動車が多い。高速自動車国道では、軽自動車は最高速度が時速80キロメートルに規制されていて、中速車に分類される。と思っていたら、2000年からは最高速度が時速100キロメートルになったらしい。それにしても、時に120キロくらいのスピードで、堂々と普通車を右車線から追い越して行く車が結構多いことに驚いた。
 軽自動車という規格は世界的に存在しない。日本だけである。税金は、普通自動車に比べてはるかに安い。しかし、昨今の軽自動車は性能が良いので、普通車並みに走るのである。価格も100万円を優に超す。ホンダの「S660」など230万円もするし、性能は並みの普通車をしのぐ。ダイハツの「ウェイク」やホンダの「Nボックス」など、普通車並みもしくはそれ以上の車体の広さを持っている。もうこれは、軽自動車のイメージではない。
 私は、以前より軽自動車の規格は廃止すべきだと思っている。今般、高速道路を走るにつけ、軽自動車の性能を見て、その気持ちを強くした。そもそもは生活に必要な、贅沢ではない自動車の負担軽減だ。税金も安い。仕事になくてはならない、作業用の4輪トラックくらいにすべきだ。

 以上、久々に高速道路を走って、以前とはかなり違った走行の状況に驚いた。
 まあ、他車のことはともあれ、自分は車間をしっかり取って、キープレフト。早めのサインを出し、ゆとりのある運転を心掛けたい。人は人だ。

代表

関根健夫( 昭和30年生 )