2016 年 7 月 20 日
軽井沢 ― 心地よい観光地
今年もまた軽井沢に行く。こういうと、別荘でも持っているのかと思われるかもしれないが、社員の福利厚生の一環で東急ハーベストクラブ旧軽井沢の会員権をもっているだけのことである。この軽井沢の施設が15周年なので、ここ15年間ほど毎年2~3回ずつ行っているわけだ。
軽井沢というと日本を代表する避暑地、別荘地のイメージがある。別荘は確かに多い。駅から徒歩圏の旧軽井沢といわれる地域から、車で行かなければならない地域まで、そのエリアはさまざまである。古いものから新しいものまで、豪邸といってもいいほどの規模のものから普通の住宅まで、また時々来ているのであろう別荘から、永住しているのだろう自宅といえるもの、まったく住んでいない様子の空き家もある。
高原の、林に囲まれた、静かな地での生活には憧れるが、実際に購入するには相当のお金もかかるし、建物の管理は大変だろう。スーパーマーケットも少ないから、東京のように便利な生活というわけにはいかないないだろうから、私はたまに行ってクラブ形式のリゾートホテルの宿泊で満足している次第だ。
軽井沢では、別荘地、旧軽井沢銀座といわれる昔の街道の宿場町を散歩する。観光客が多いのでみやげ物店、飲食店も豊富だ。それらを眺め、お土産を買い、好きなものを食べる。かといって、観光地ではあるのだが、俗っぽい観光地というイメージはない。
15年前、娘は中学生だった、実はその前にも軽井沢の他のハーベストクラブにも宿泊している。小学生のころから高校生くらいまでは、冬の滞在目的はスキーだった。軽井沢プリンスホテルスキー場は、ハーベストクラブ旧軽井沢から歩いて行けるし、ハーベストクラブ軽井沢高原はスキー場を併設しているので目の前がゲレンデだ。娘にスキーをさせることが、親として本当に幸せだった。
冬はスキー、その他、室内プールと散歩、通年でアウトレットモールでのショッピングと食事が楽しめる。そんな街が軽井沢である。和食、中華、洋食と飲食店の数も多く、総じておしゃれな店が多い。私は軽井沢野菜を出す店や、ピザの店、フォンデュの店を中心に、ワインを楽しむ。軽井沢の飲食店は、値段が決して安くはないが、高原のしゃれた店で飲食する、これが年に数度の贅沢だと思えば、多少高くてもあきらめもつく。こういった店に出入りすることも、この地の楽しみなのだ。
同じ、散歩でも、食事でも、ショッピングでも、軽井沢は、街中とはどこか違う。田舎でもなく都会でもない。それでいて高級感が漂う。成金趣味と言うなかれ。それは自負というべきものかもしれないが、心地よさを感じさせてくれる。そこに住み、休日にテニスをするようなイメージに憧れる。かといって、その決心はない。
そんなイメージを抱きながら、今年もまた軽井沢に行く。一庶民として。
代表
関根健夫( 昭和30年生 )