2016 年 12 月 6 日
なんだ、そうだったのか ― 手洗い、うがい
12月である。本格的な冬が近づいてきた。11月末からの急な気温の変化で、私も風邪気味になった。マスコミなどでは、インフルエンザや風邪に注意しましょう、といった論調が目立ってきた。
以前のこのブログにうがいの仕方を取り上げた。インフルエンザの予防には、手洗い、特にうがいが効果的だ、と私は思っていた。それは常識中の常識であり、子どもの頃から、家庭でも学校でも社会でもそういわれてきた。何の疑いもなかった。羽田空港のトイレにもその貼り紙がある。
ところが最近の知見によると、手洗い、うがいはインフルエンザの予防には、ほとんど効果がないのだという。信じがたいほどの驚きである。
テレビで医者が解説していた話によると、インフルエンザのウィルスは喉の粘膜から体内に入るのだという。それは、私も知っていた。また、一般のうがい薬は、殺菌効果があるのであって、ウィルスは菌ではないから直接的には効果がない。だから、痰を切るように「ゲボッ」と激しいうがいをして、ウィルスを出してしまうと効果が高いと思っていた。その点は間違っていないはずだ。喉の奥深くでうがいし、最後にはごく少量の水を飲みこんでしまう。するとウィルスが胃に入り、胃酸の働きで死滅する。私は、この方法も以前よりやっていたことだ。これも正しいらしい。
ところが、ウィルスが体内に入る時間は、粘膜に付着してからおおむね20分なのだそうだ。だから、帰宅時にうがいをしても、理屈ではその20分前までに付着したウィルスには有効だが、外出中のどこかの時点で付着したウィルスは、20分後には体内に入ってしまうわけだから、うがいは意味がないことになる。日常生活で、20分ごとにうがいをすることは不可能だ。無常だ。
手洗いも、手に付着したウィルスを洗い流すことについては効果があるが、そもそもウィルスが手から口に入る確率を考えると、決定的な方策ではないようだ。
以上、手洗い、うがいは、実効性は疑わしいらしい。気分的には有効だとは思うが。
では、どうするか。
一つは、頻繁に水を飲むことがいいらしい。15分に1回程度、ごく少量の水を飲みこむ。インフルエンザのウィルスが胃に流れれば死滅する。
もう一つは私の感覚で恐縮だが、プラズマクラスターイオンである。これがどの程度効果があるのか、上記の理由でほぼその可能性はないのだが、安心感というお守りにはなっている。シャープの空気清浄機を家に導入したのが15年前。その後増設し、今、我が家には空気清浄機2台、プラズマクラスターイオン発生器1台がある。他にエアコン2台にもその機能がついている。結果、この15年間で娘が1回インフルエンザを罹ったようだが、その他はほぼない。少なくとも重症化はしていない。
いずれにしても、インフルエンザウィルスは、その多くは体内に入っているはずだという。しかし、ほとんどは免疫が撃退して発症していないのだ。したがって、防ぐより免疫力を高めるほうがいいらしい。では、どうしたらよいか。
体を温め、よく笑い、楽しく生きることだ。
代表
関根健夫( 昭和30年生 )