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2017 年 3 月 8 日

苗場コンサートに行ってきました - 松任谷由実

 私は、松任谷由実(通称、ユーミン)が好きである。特に熱烈なファンというわけでもないが、その人柄や音楽には魅力を感じるのだ。以前のこのブログにも書いたが、ユーミンのデビューは私が18歳、大学1年の時であった。学生時代から今日まで、出会った楽曲は今も耳に心地よいし、心に響くものがある。それはもう私の青春そのものだ。今年の新曲まで、ほぼすべてのCDを持っている。
 そのユーミンが毎年、真冬に苗場でコンサートを開く。苗場プリンスホテルの宴会場で、数百人のファンを集めてこじんまりとしたものだということを、ずっと前から知っていた。通常のコンサートは数千人規模、時には万人の単位だから、数百人の宴会場というのは、かなり小規模である。客席とステージの距離も近い。マニアックなユーミンファンには、定番のコンサートということで、いつかは行ってみたいものだと憧れていた。

 3年前、研修でお世話になっている会社のS氏から、苗場のチケットが手に入りましたので行きませんか、とお誘いを受けた。夢のような話である。大いに喜んで、初めて行った。それから2年間、もう一度行きたいと希望していたが、日程が合わなかったり応募してもはずれたりした。
 が、ジャーン。今年はチケットが買えることになった。妻に話をしたら、一度くらいは行ってみたいという。というわけで、先月2人で苗場コンサートツアーに行ってきた。

 このコンサートは、いつからか宴会場からホールでの開催になったようで、今の会場は1500人規模と広くなった。私の想像している以前のコンサート会場、宴会場とは感覚が違っているが、それでも一般のホールよりはこじんまりしている。
 観客は、おおむね50歳代から60歳代で、私と近い年齢層が多い。女性のグループが多いが、それなりの年齢の母と娘もいるし、男性一人も多い。午後9時30分に始まったコンサートは、午前0時30分ごろまで続く。
 ユーミンが登場すると、すぐにボルテージは上がり、皆が立つ。最近の他のコンサートでもありがちなのだが、そうなると背の低い人は見にくくなる。ユーミンファンには、60歳代、70歳代も多く、それなりに高齢なので、少なくとも前半は座っていてほしいものだ。
 立って聞くと、乗りという面では一理はあるが、楽曲をゆっくり味わうことができない。私の隣の席の女性は、気分が悪くなったようで、途中から座って聞いていたが、あれでは何も見えず気の毒である。もうしばらくしたら、私の前の男女も座りだし、女性は体調が悪かったのか途中で退出した。私としては座ってステージが見えたので、失礼ながら幸いだった。

 いずれにしても、このコンサート、何とも言い難い不思議な魅力を感じる。
 これは、ユーミン独特の不可思議な舞台のデザインのせいだろうか。ホールのせいだろうか。深夜であることのせいだろうか。真冬、苗場、スキーリゾート、という環境のせいだろうか。
 月並みだが、家の中、乗り物の中、頭の中、あれからユーミン楽曲のオンパレードである。

代表

関根健夫( 昭和30年生 )