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2018 年 6 月 15 日

沖縄10泊11日の旅 ― 仕事ですよ

 先月、沖縄に10泊11日の旅程で行って来た。もちろん仕事である。沖縄へは過去2回ほどプライベート旅行で、5回ほど研修の仕事で伺ったが、各1泊か多くても3泊。旅行好きの私だが、同じ町に10泊の宿泊は未経験、エポックである。

 2年前に、沖縄県市町村振興協会の研修会が那覇で開催され、県内の自治体から各2人ほどが参加された。その評判が良かったということで、各自治体から2人では足りないので独自で開催できないか、との問い合わせが来た。当社のスタッフが努力してくれて、市町村振興協会の日程に合わせて開催していただければ東京、沖縄間の交通費が共通化できるということで、那覇市内に宿泊して、連日各自治体に伺って研修をするという日程が成立することになったのだ。昨年は9泊して沖縄市、那覇市、宜野湾市、八重瀬町などへ伺った。今年は10泊で南城市、沖縄市、石垣市、嘉手納町、北谷町、南風原町へ伺った。地元の方のご親切もあり、研修以外に沖縄市では市内を散歩し資料館を見学、嘉手納町では基地を見下ろせる道の駅に行くことができた。

 そのことを知人に言うと、異口同音に「いいなあ」「うらやましいなあ」という返事が返ってくる。もちろん、私もこんなにありがたいことはないと思っている。
 しかし、レジャーに行くのではない。あくまでも仕事である。毎朝5時台に起きて、シャワー、朝食、7時前後にホテルを出る。路線バスで1時間から1時間半、その日の研修会場を目指す。帰りも同じようにバスで帰るが、少ない路線だと1本逃すと次は1時間かそれ以上も待たなければならない場所がある。行きも帰りも、乗り遅れるわけにはいかないので気を使う。研修から帰ると、おおむね夜の7時から8時、それから居酒屋や食堂を探す。ビジネスホテルに泊まって、これを10泊繰り返すのは結構焦れる。

 焦れた原因の一つは食べ物だ。私は食べることが好きで、ほぼ毎晩晩酌をする。沖縄の料理は美味しいが、チャンプルー系が多い。炒め物はどの店も総じて深く火を入れるので、シャキシャキ感がない。それに味が濃い。朝のホテルのバイキング、昼のお弁当、夜の居酒屋と、毎食この傾向が続くと、正直、飽きてくる。さっぱりした物が食べたくなる。
 レタス、キュウリ、トマトなど野菜の多くは本土から運ぶので、新鮮な感じが、東京とは微妙に違う。お寿司も基本的には江戸前っぽいが、西日本は総じてシャリが甘い。ネタもマグロ赤身、サーモンなどが多く、イカも紋甲イカが主で、その他のネタにも炙りものが多い。例えば、さより、あおやぎ、するめいかなど、素朴なネタにはあまりお目にかからない。これらのことは、仕方がないことだ。これはどこの都市であっても同じことかもしれない。食の習慣というのは意外に影響が大きい。海外旅行に和食が恋しくなることと似ている。10泊中3泊はコンビニのお弁当やサンドウィッチにして、休肝日とした。

 10泊11日のうち2日は、土曜、日曜になる。昨年は、1日はモーターボートを借りて一人で海に出た。もう1日は観光バスで美ら海水族館や今帰仁城址などを巡った。しかし、沖縄の5月後半は梅雨。毎日が曇りか雨。
今年は、空梅雨で雨は降らなかったどころか、毎日真夏の様相だった。1日は首里城などをめぐる市内半日観光バスに乗った。もう1日は部屋で書類作りをしたが、この仕事の1日が焦れる第二の要因だった。沖縄まで来て、なぜ一日書類作りだろうと思うとウツウツする。

 来年の分も研修の問い合わせがあり、このような日程を組む構想ができているようだ。来年は途中でホテルを変えるとか、一部を会場近くの宿泊にするとか。来年は過ごし方を工夫しようと思う。
 いずれにしても、仕事で滞在できることは、ありがたいことである。

代表

関根健夫( 昭和30年生 )