2018 年 7 月 25 日
私にはよく分かりません その2 - サッカーファン
サッカーのワールドカップが行われた。その時期、世の中その話題でもちきりの感があった。テレビのニュース番組でもワイドショーでも、そのことをトップニュースで扱い、その時間も長かった。サッカーの試合がそれほど重要なのか、私にはよく分からないが、どのようなスポーツでも国際大会で日本人が活躍することは悪くないことなので、それはそれで否定はしないし、私も大いに応援した。
しかし、ファン(サポーターというらしい)の人々の振る舞いや、彼らの言い分、これが分からない。ゴールキーパーがちょっとしたミスで点を取られたら酷評、見事なファインセーブをしたらもう大変な絶賛。本田選手が途中出場してゴールを決めたら、それまでの論評はどこへいったかのような称賛。
私はサッカーに詳しくはないが、野球や相撲では論調の上げ下げが、あそこまで大きくない気がするのである。少なくとも野球で一度や二度のエラーをしても、そこまでは言わないだろうし、相撲で横綱が休場しても、概ねは“がんばれ”の評である。“即、辞めろ”にはならない。サッカーについては、ファンの言い分、マスコミの論調には総じて違和感を覚えるのは私だけか。
試合中の応援も、ワーワー、キャーキャー大騒ぎだ。ラテン系の民族の影響かどうか分からないが、顔にペイント、何とかならないか。サッカーという競技の性質にもよるのだろうが、もう少し静かに観戦できないものだろうか。
試合が終われば終わったで、渋谷の交差点は乱痴気騒ぎである。深夜に警察官数百人を動員させる事態は、私には正常とは思えない。マスコミがそれを批判しないことも、不思議なことだ。
品がないのだ。サポーターの中には、試合終了後にスタンドのゴミを拾うグループもあるというから、もちろんひとからげに評することはよくないのだが、少なくともテレビに映る彼らは総じて品がない。
とにかく、よく分からないのがサッカーファンなのである。
それを家内に言ったら、野球のファンも同じだと言う。
確かに、球場では品のないヤジを飛ばす人もいるけれど、総じてサッカーよりおとなしい。野球は一球ごとに分析的に見られるし、プレーも次の展開を考える余裕もあるし。
でも、最近は全員で飛び跳ねたり、うねりのような旋律の声を発したりして、相手チームを煽るような応援をするチームもある。これもサッカーの影響か、そういう意味では品がない。だいいち、みんなで一斉に飛び跳ねたりすると建築物が痛む。
ワールドカップでも、日本が敗退したら、マスコミの取り上げは激減した。結局はフランスが優勝し、凱旋パレードをしたようだが、これまたファンは大騒ぎである。その騒ぎ方は渋谷レベルではない。テレビで見る限り、もっとすごかった。発煙筒があちこちで焚かれていたのだから驚きである。日本の銀座通りで発煙筒を焚いたら、即警察に捕まるだろう。
結局のところ私の勝手な思いでしかないのだろうが。どうもよく分からないのが、サッカーファンなのである。
サッカーファンの皆さん、ごめんなさい。
代表
関根健夫( 昭和30年生 )