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ブログ

2020 年 2 月 29 日

新型コロナウィルス騒動に思う - 冷静に恐れよう

 1月の後半から、コロナウィルスのニュースで持ちきりである。人類にとって初めてのウィルス。治療法が不明。感染ルートが分からない。各地で感染者が増えている。すでに国内でも何人が亡くなった、と。
 私も何となく気持ちの悪さを感じるし、不安がないと言えばウソになる。しかし、それほどのものかとも思うのである。マスコミのいつもの悪い癖、騒ぎすぎ。それにつられて政治家も動く。しかも遅れて。だから過剰な政策をとり始める。コンサートなどの集会を自粛とか、博物館などの施設は休館とか、全国の小中高等学校が休校だという。
 後になってウィルスが広がらずに済んだ時、やはり我々の取った手段は正しかったと自己評価。ウィルスがさらに拡大したときには、あれだけの対策を取ったにもかかわらず起きたことは、仕方がなかったのだと責任逃れか。私には分からない。

 中国政府は昨年にはすでにウィルス流行の兆しを把握していたにもかかわらず証拠を隠滅し、それを発見した科学者を国家反逆の罪で拘束していた。相変わらずの情報統制。日本はその国からの観光客を2月の春節時期に受け入れた。私は先週、先々週と北海道にスノーボードに行ったが、団体客は規制されてほぼいないものの、家族旅行の中国人は相変わらず多かった。今になって北海道に感染者が多いのはそのためか、勘ぐりたくもなる。

 そもそも論、2月末現在、今回の新型ウィルスの感染者は国内で二百数十人だ。これにはクルーズ船の関係者が含まれないが、クルーズ船内は日本国外だ。約1億2500万人の人口に対して二百数十人。毎年流行が取り沙汰される季節性インフルエンザは、感染者が毎年数百万人、死者は毎年数千人だという。私にしてみれば、インフルエンザのほうが余程怖い。しかし、毎シーズンのことだからか、マスコミはここまで騒がない。世の中の事象は、科学的に証明されてしまえば報道に値しにくくなる。人々が興味を示さなくなるからだ。しかし、人々の不安や心配はどうにでも表現できる。
 それに便乗してからか、トイレットペーパーがなくなるというネット上のデマで、各地のスーパー、ドラッグストアからそれが売り切れてなくなっているという。私の住む大田区でも今日2月29日の朝、街のあちこちのドラッグストアには、それぞれ数百名の行列ができていた。何ともやりきれない光景であった。本当に必要な人が必要な量だけを買ってほしいものだ。
 トイレットペーパーは私の常識では、正確には調べていないが、ほぼ100%国産のはずだ。確か静岡県と愛媛県が出荷量が多い。中国やウィルスとは関係がない。どうして日本人は買い占めが好きなのだろう。外国からの観光客の爆買いを責められない。
 娘のパソコンを注文しようとしたら、ネットで注文するカスタムモデルは、部品が手に入らず1~2ヶ月以上かかりそうと富士通のホームページ。なるほどと思う。こちらのほうが困った出来事である。

 冷静に考えて、うがいや手洗いは大切。でもこれは普段からの常識、今さら何をか言わんや。うがいをするなら痰を切るうがいをすると効果的、このことはこのブログでも以前に書いているが、森山良子さんの流儀。マスクはウィルスを他人に移さない効果はあるが、自分の体内に取り込まない効果は薄い。むしろ15分に1回水分を飲むことのほうが効果がある。喉に着いたウィルスを、体内に入る前に胃に流して胃酸で死滅させるのだ。
 対策をとるなと言っているわけではない。注意をすることは大切だが、過度に恐れる必要はない。心配すると免疫力が低下してガンを発症するリスクが増える。正しく恐れて冷静でありたいものだ。

代表

関根健夫( 昭和30年生 )