2022 年 6 月 29 日
加山雄三ミュージアム閉館 - 寂しい今日、6月29日
西伊豆、堂ヶ島にある加山雄三ミュージアムが6月30日をもって閉館する。24年の歴史だった。当初は8月31日の予定だったが、堂ヶ島は西伊豆を代表する観光地、景勝地、周囲には海水浴場もあるので人の集中を避ける意味で2ヶ月早めたという。
何故、西伊豆かというと、光進丸が西伊豆安良里の造船所で造られ、そこにずっと停泊、管理されていたことがご縁と聞く。その船も火災に遭い今はない。
私はミュージアムには開館してすぐに行った。東京から車で行くと、往復500キロ近くにもなり、休日にもなれば交通渋滞が見込まれ、片道5時間ほどもかかるので毎年というわけにもいかないが、それでも今までに10回ほどは行ったか。ファンとしては何度でも行きたい。友人には聖地巡礼と言っておいた。
展示は、船の模型、実物のスクリューなどの展示、鉄道模型の展示、加山さんの生い立ち、芸能生活のスナップ、なんといっても絵画展、映画のポスターや映像、楽器やゴールデンレコードの展示などなど、多彩に渡る。
アトリエや鉄道模型のジオラマなどもあり、加山さんはここで何度も絵を描いたり鉄道模型を走らせたりもしている。
私はファンとして何度も加山雄三を見ている。以前、銀座ケネディハウスでライブをしていたので、ほぼ毎月、間近で本人を見ることができた。新潟湯沢にあるキャプテンコースト加山スキー場も、本人が来る日程に合わせて行けばゲレンデで直接話すことができた。絵画展のサイン会にも行って言葉を交わしたこともあった。これらは今は終了した。
毎年のコンサートも間近というわけにはいかないが直接に見られる。そのコンサートも今年の9月を最後に引退だという。
加山雄三は、まさに日本を代表するエンタテナー、スターだから、そう簡単に会えるものではない。が、ミュージアムに行けば、いつでも自分の中の加山さんに会える。展示を見ながら、小学校時代、学生時代、社会人になってから今日までの加山さんと対話ができるのである。
閉館という話を聞いて、これはなんとしてももう一度行かねばと、半年以上前から楽しみにして予定を立てた。6月29、30日は仕事で行けないので、6月26日に1泊し26、27日と2日連続でミュージアムに行った。でも、今回は楽しくはなかった。
家に帰ってその思いは寂しさに変わった。涙こそ出ないが、もうあそこに行っても加山さんには会えないのかと思った。
本日は2022年6月29日、もう一度飛んで行きたい。今すぐにでも。
代表
関根健夫( 昭和30年生 )