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2022 年 11 月 19 日

久留米に行って来ました ― 友人を訪ねる2泊3日福岡の旅

 富士通FIPに勤めていた友人のN氏が、定年退職を機にふるさとの久留米に帰郷した。彼とは私が富士通グループ各社の研修を担当していた頃に知り合い、今日まで親しくお付き合いいただいている。知り合った当初、彼は福岡の九州支社勤務だったが、実力と能力を買われて定年までの20年ほどは東京の本社勤務、最後は役員を歴任した。奥様もステキな方で私の妻も好感を持っているご夫妻である。
 その彼が自宅を新築したというので、妻と娘の3人でご自宅訪問となったのだ。ついでにというわけで、初日は糸島半島をドライブし福岡泊、2日目には柳川下りをして久留米泊の2泊3日の行程である。

 糸島半島は福岡市内から車で30分ほど、インスタ映えスポットが点在するということで、このところ若い人を中心に人気の地域になったようだ。例えばドラエモンの“どこでもドア風”のドア、海辺にはハートのモニュメント等が無造作に置かれている。ロンドン風の2階建てバスを背景に食べるジェラート、海に向かって並んでいるブランコなど、あちこちでその施設前で写真を撮るための行列が見られた。いかにもそれっぽいが、それは自然を撮るというより、その場所に置かれた物、仕組まれたフォトスポットだったが地域の活性化には役だっている様子だからまあいいか。

 2日目の柳川下りは柳川城址の掘割りの水路を、船頭さんの解説で1時間ほど下る街中のクルージングである。船頭さんは4メートルほどの竹竿だけで20数名乗りの和船を操船する。結構な重労働だ。たまたま私たちが乗った船は田中さんという79歳、地域で最高齢の船頭さんだった。しゃべりも船の速度もゆったりしたもので、若い船頭さんの船が追い越していく。これがまたよい。周囲を案内するなかでのお客さまを喜ばせるユーモアあるトーク、その言葉の端々、働くその姿にこそ感動があった。

 そしてN氏のお宅へ。平屋建ての2LDK、縦長ではあるが東京では考えられないほどの広い土地を効果的に使った間取り。内装はウッディにまとめられて、壁紙、ブラケット、収納などに好みが反映されている。マンション暮らしの私にはうらやましい限りである。
 久留米での宿泊は、N氏の家に近い旧豪農の家をリノベーションした「ふかほり邸」という宿。フロント、食事処がある母屋と離れが5室、温泉も独立した離れ屋になっておりなかなかの風情。2食付きでそれなりのお値段ではあるが食事も充実で納得。これならまた来たい。

 最終日はN氏夫妻の案内で、ひまわり畑と久留米市内巡り、昼食は久留米で一番のラーメン店、昼食時間を外しても行列。久留米はブリジストン発祥の地、石橋美術館や記念館にも行きたかったが時間切れ、またのお楽しみになった。もっとも、石橋美術館は立地の庭園、バラ園などとともに久留米市に寄贈されていて、今は久留米市美術館になっていた。そうだったのかと、意味もなく少しがっかり。
 久留米城趾は神社になっていて、元々の城主は有馬氏、この方の末裔が競馬界に貢献し、有馬記念というレース名はそこから来ているという。

 旧友の故郷に彼を訪ね、楽しいひとときを過ごす。これもお互いに第二の、初めての人生。幸せを感じた旅であった。
 久留米市内にはまだまだ見所もあるし、美味しい店もある。ちょっと足を伸ばせば星野村や田主丸町など、自然や産物の豊富な地域がある。また行きたいものだと思う。氏との出会いに感謝。

代表

関根健夫( 昭和30年生 )