2022 年 12 月 30 日
加山雄三コンサート終了 ― 今年、私の人生の重大ニュース
「僕は死ぬまで君をはなさないぞ、いいだろう」
「青き海に向かい、君のために誓う、遠い遠い日まで変わらぬ心」
「僕はいつでも君のものだから、たまに涙もこぼしておくれ」
「約束しよう、つなぎあった指は離さないと、約束しよう、君と抱いた夢は忘れないと」
「僕はただ君が、幸せならいい」
加山雄三さんの曲の歌詞の一節である。岩谷時子氏の作詞による。それが私の女性観であり、今もこれらが私の生きる理想になっているといっても過言ではない。こうありたいと思って生きている。もっともこれらの台詞を直接に妻に言うことはない。下手に言えば、馬鹿なことを、現実は何だと逆襲されるだろう。
私は小学4年生の時、映画「エレキの若大将」を見て加山さんのファンになった。ファン歴57年。子ども心にあんな大人になりたい、絶対になるぞと思いながら生きてきた。それは若大将シリーズの田沼雄一のイメージでもある。
その後は加山雄三氏の生き様にも惹かれた。船の操縦、俳優、作曲、コンサート、スキー、ライブでの発言、50歳を超えてから画、陶芸、書、いつかはああなりたいといった夢から、少しでも近づきたいとの思いへ。でも現実は無理。せめて生きる方向性だけでも意識していきたいと思って今日に至る。
加山さんは2020年に誤嚥から咳き込んで小脳出血を発症した。一時は歩行も困難になり、言語にも障害が残ったが懸命のリハビリで復活。あれさえなければと思うが、たら、かもは言うまい。そして今年85歳になった加山さんはコンサート活動を最後にすることになった。
9月9日のラストコンサートは、予約開始と同時にサイトへの接続もできないほどの人気で予約できず、私は全都道府県の映画館にライブ配信された映像で見た。このライブ配信も第3希望、横浜で確保したのだが、見られなかった人も相当に多かったらしい。
そして、本当のラストコンサートは飛鳥Ⅱでの船上だった。これは熱意で予約できた。その船上にNHK紅白歌合戦出場の一報が入ったという。大晦日、これが最後のステージとなる。ファンとしては寂しいが、歌えるうちにけじめを付けるという姿勢は彼の哲学としてさすがだと思う。
今年もいろいろなことがあった。1月に娘の結婚式、4月に娘に子どもが生まれた、言うまでもなく今年の私の最大の出来事だ。しかし、加山雄三コンサート終了はある意味で人生57年の集大成である。
「住み慣れたこの家に、君がいて僕がいる、穏やかな幸せが何より嬉しい」
これからもこれらの歌詞を理想に生きていく。
代表
関根健夫( 昭和30年生 )