2025 年 11 月 12 日
こんなに幸せなことはない ― 各地で会食ができること
私はこれまでに数多くの企業、官公庁、自治体で研修、講演をしてきた。30歳で講師を始めた頃はその機会も多くはなかったが、40歳で独立してからはお客さま先が拡がり、ほぼ毎日各地を訪れる日々を過ごした。現在は年齢的なことも考え回数を減らしているが、総じて変わらない日常が続いている。
ほぼ毎週、多いときには週に何回も飛行機や新幹線に乗り各地を往復する。人によっては大変ですねと驚かれるが、この歳になっても研修、講演のご要望をいただけることはありがたく幸せなことだと思う。私が一般的な会社員であったらすでに定年退職し、こんな日常にはなっていなかっただろう。
そして仕事とは直接に関係はないが、この上なくありがたく幸せなことは各地での人との交流である。
富山のM氏は今から30年ほど前、彼が20歳代の時にプレゼンテーション研修の受講者だった。彼はその後、広報活動を行う部署に配属され、私の研修が多少のお役に立ったようだ。その彼が今でも連絡をくれる。私が富山に仕事で行く折には、都合を合わせて一緒に食事をする。
秋田のN氏もかつて私の研修を受講してくれた人で、市の職員として建築関連の仕事をしている。お互いに建築を学んだこともあり、その後も秋田を訪問する折に連絡をくれ会食をする。
浜松のS氏はかつての研修担当部署の職員である。部署を異動されてから仕事の直接の接点はないが、こちらも毎年研修日程を照会し声をかけてくれる。当時の研修担当スタッフはすでに定年退職されている方もいるが、その方にも声をかけてくださり懐かしい面々が集まる。
その他にも仕事で知り合った方や学生時代からのプライベートな知り合いがあちこちに住んでいる。例えば、札幌、盛岡、仙台、山形、名古屋、大阪、神戸、高松、広島、松江、福岡、大分、鹿児島他。「仕事で来ることがあれば声をかけてください」と言ってくれる。それはお世辞かもしれないし「お酒を飲みたいだけですよ」などと謙遜する方もいるが、お互いに嫌な奴だと思ったらそういうことも言わないだろう。特別な用件がなくても会食をしながら最近の出来事を語り、仕事の問題点を語り、人生を語る。ありがたいことである。
今の立場でなければ、これほどあちこちの都市に行くことはないだろう。こんなに幸せなことはない。
この歳まで仕事をさせてくれることのありがたさはもちろん、人との出会いとそれが続く現実、こんな幸せな人生がどこにあるだろう。
神様に感謝である。
代表
関根健夫( 昭和30年生 )